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ブログAlways blue skies behind the clouds

社会福祉士の登録をしました。

 奄美の鈴木です。ここ数日青空がない奄美です。梅雨明けが待ち遠しい今日この頃です。

 さて,この春,社会福祉士の登録をしました。登録までには東京の日本教育福祉専門学校での学習(通信課程),奄美市社協での23日間の実習,国家試験といった2年間のプロセスがありました。この間,お世話になった方々,特に実習を受け入れて頂いた奄美市社協の指導担当Yさんには心から感謝申し上げます(この時の実習ノート,今でも時々見直しています)。

 社会福祉士とは「専門的知識及び技術をもって、身体上もしくは精神上の障害があること、または環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導、福祉サービスを提供する者又は医師その他の保健医療サービスを提供する者その他の関係者との連携及び調整その他の援助を行うことを業とする者」(社会福祉士及び介護福祉士法第2条)(日本社会福祉士会)とされています。

 弁護士として刑事弁護,後見業務等を担うにあたっては上記のような業務は大きく関係しています(日常生活においても福祉とは切り離せません)。平たくいえば、弁護士と社会福祉士は対人援助業務として似たような仕事だと思っています。実際,これまでもいくつかのケースで福祉との連携を果たしてきました。

 では,なぜ私が社会福祉士なのか。改めて考えてみました。

 これまでの連携や業務において,私の福祉(特に制度や政策)についての理解が十分でないことがありました。現場の方の相談援助技術などには色々と学ぶべき点も多かったです。対して,福祉の現場に法的サービスや法的解決の重要性を理解して頂きたいと思うこともありました。

 こうしたギャップを埋めるために,改めて勉強をし直そうと思ったのが最初のきっかけでした。また,同様の資格を有している同期や先輩からも刺激を受けてきました。

 そうして,この春の登録にこぎ着けましたが,まだまだ社会福祉士としての視点や価値観が日々の仕事(刑事弁護,後見業務など)に反映されているとは到底思えません。ですから,大々的に社会福祉士を名乗ってはいけないと思っているところですが,先の初心を忘れずに少しでも援助の質を高めていきたいと思っています。

 

(弁護士・社会福祉士 鈴木穂人)