奄美事務所の岡本敏徳です。
去る令和4年4月23日、奄美観光ホテルにおいて、鹿児島県司法書士会大島支部の司法書士の先生方を対象とする、「民事執行法の基礎知識他」(事例検討等)と題する研修会の講師を務めましたので、ご報告いたします。
同研修会は4時間にわたって開催されました。うち前半2時間を鹿児島地方裁判所名瀬支部の谷藤一弥裁判官が、残りの後半2時間を私が、それぞれ担当しました。
研修の前半を担当された谷藤裁判官は、昨年の3月まで東京地方裁判所民事第21部(東京地裁における執行専門部)に在籍されていました。民事執行実務の最前線に関わってこられたご経験をもとに、谷藤裁判官からは、民事執行に関する基本的事項のほか、さらに踏み込んで、令和元年民事執行法改正の背景についてのご講義もいただきました。弁護士の私にとっても、大変興味深い内容のご講演であり、大変勉強になりました。
かかる谷藤裁判官のご講演を踏まえて、私は、担保不動産執行、債権執行の実例をもとにして、その手続を俯瞰することを目的とする講義を行いました。目的を達せたかは甚だ怪しいですが、講演の中で司法書士の先生方との対話を重ねながら、最低限の研修会の講師としての大命を果たすことができたと思っております。
最後に、かかる機会を提供してくださった鹿児島県司法書士会大島支部、同支部長の司法書士・里村紀幸先生、司法書士・乾悟先生、そして受講して下さったすべての司法書士の先生方に深い感謝を申し上げます。また、本研修会の講師のお誘いを快諾していただいた谷藤裁判官にも、この場を借りてお礼を申し上げます。
(弁護士 岡本敏徳)