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ブログAlways blue skies behind the clouds

瀧上弁護士 事務所移籍のお知らせ

陸前高田事務所の弁護士瀧上です。

 

弁護士法人空と海の設立から約3年間活動させていただきましたが、このたび、新しい震災復興の拠点で活動するため、本年9月より下記の事務所に移籍することとなりました。新事務所は、弁護士は当職1名の個人事務所となります。

 

なお、これまで当職が担当しておりました事件等業務につきましては、陸前高田事務所が引継いで担当するものと、当職が継続して担当するものとに分かれることとなります。当方からも個別にご連絡差し上げてはおりますが、何かご連絡ございましたら陸前高田事務所もしくは下記の新事務所にお願い致します。

 

陸前高田の皆様には、3年もの間陸前高田事務所をご支援いただき、ありがとうございました。今後の陸前高田事務所の活動は、三森祐二郎弁護士が担ってゆくこととなります。
今後とも、弁護士法人空と海、並びに新事務所のご支援を宜しくお願い申し上げます。

 

(新事務所)
〒028-1131 岩手県上閉伊郡大槌町大槌第15地割46番地8
 震災復興をめざす岩手アザレア法律事務所
 tel 0193-55-6670
 fax 0193-55-6671

インターンシップ生(陸前高田事務所)から感想が届きました。

「あなたの知らない弁護士の顔・あなたの見るべき弁護士の顔 〜タカタの「空と海」を見ずに弁護士になりますか?〜」

2019年8月22日

京都大学大学院法科大学院修了生 岡田美奈

 

1 はじめに  

 この文章をお読みになっているあなたは、弁護士の「顔」をいくつご存知でしょうか。 「弁護士の具体的な仕事内容なんてイメージできない。」、というあなたは、そらうみインターンシップにご応募を。訴訟の代理人、法律相談、契約書の作成。摩天楼のオフィスで打合せ、終日パソコンの画面を見つめ、書面と格闘する日々。「こんな感じでしょう?」。そう思われたあなたも、そらうみインターンシップにご応募を。そらうみインターンシップに参加して頂くと、あなたの知らない弁護士の顔・あなたの見るべき弁護士の顔に、出会えるはずです。

 

2 応募のきっかけ  

 私は、従前から、いわゆる司法過疎地域での弁護士の活動に関心を持っておりました。しかし、実際にそのような地域でご活動なさっている弁護士のお仕事を拝見する機会には、あまり恵まれませんでした。また、弁護士の少ない地域であれば各弁護士のご負担も大きいはずで、公設法律事務所等の見学を自分から申し出て、お時間を割いて頂くことにも躊躇いを感じておりました。とはいえ、いつか司法過疎地域で働きたいなら、間近でお仕事の様子を拝見しておきたい。そんな中、弁護士過疎地域での活動経験をお持ちの弁護士が立ち上げられた、そらうみ法律事務所のインターンシップの存在を知り、応募を決めました。

 

3 陸前高田で見たいくつもの弁護士の顔  

 私がインターンシップ生として採用されたのは、陸前高田事務所でした。陸前高田は、ご存知のとおり、先の大震災で壊滅的な被害を受けた場所です。また、司法過疎地域で、震災前から弁護士が存在しておらず、震災の約1年後に「いわて三陸ひまわり基金法律事務所」が開設された場所でもあります。震災後は、「いわて三陸ひまわり」の初代所長に就任なさった、そらうみ法律事務所ご所属の先生を含め、市外から集まった弁護士が仮設住宅等を巡回し法律相談会を行われました。

 そして、その巡回法律相談会は、現在もなお継続して実施され、今や322回を数えるのです(2019年8月現在)。震災から約8年半経ち、状況は少し変わりましたが、まだまだ震災が原因で苦しむ方が大勢いらっしゃること、陸前高田が司法過疎地であること、は変わっていません。そのような場所で、弁護士はどのような活動をなさっているか、ご想像がつかない方もいらっしゃるのではないでしょうか。  地域の人的・物的事情に関するお話に細やかに耳を傾けつつ、的確に法的問題を掬い上げる法律相談。勿論その場所は、事務所内に限りません。ある時は仮設住宅等、ある時は市役所、またある時は法テラスのプレハブ、必要とあれば相談者の方のご自宅や法テラスの専用車の中ででも。求めがあれば、駆けつけて法律相談!  

 また、陸前高田を拠点とするNPO法人や企業の活動を法的にサポート、一緒に陸前高田をもっと元気に。さらに、震災に起因して生じた地元の法的問題を公的機関とも協議。ただし、法律家という立場から、法的な回答を心太の如く押し出して終わってしまうのではなく、震災後の陸前高田のこれまでの歩みを知る弁護士でいらっしゃるからこそ、これからの陸前高田を照らす解決策を建設的に模索。弁護士会の委員会活動では、事務所に持ち込まれた震災に関する案件を紹介し、震災となお向き合って暮らさざるを得ない方々と日々接する弁護士として、災害関連死を含む震災に関する生の問題を提起。陸前高田外の弁護士とも問題意識を共有し、議論し、声を上げるため必要な行動を促す。 そして、街を歩けばあちこちで、地元の方から「先生!」と笑顔で声をかけられ、目を輝かせて談笑。私が、陸前高田の広い空と海の間で出会ったのは、そんな弁護士の顔の数々でした。

 

4 弁護士を目指すあなたに  

 弁護士にアクセスできないばかりに、それが法的な問題であることさえ知ることができず、長年悩みを抱え続けてこられた方々。未だ震災の爪痕が、目に見えるものも・目に見えないものも存在している陸前高田。司法過疎と震災という問題を背負わざるを得ず、苦しんで来られた方々に、弁護士としてできることを考え、一歩一歩足を進めるそらうみ法律事務所の先生方。  

 そらうみ法律事務所の原点の一つは、陸前高田の地です。司法過疎地域であり、そして震災のために一瞬であらゆるものが奪われてしまった場所。そのような場所であればこそ、学んだ法律の知識を社会で活かしたいと志す者は、困っている誰かのために「法律にできることは何か。」「法律家にしかできないことは何か。」、という問いと強く向き合えるのではないでしょうか。  法律問題は、どこにでも存在します。けれど、その法的解決方法が一つではないように、法律問題との弁護士としての向き合い方も、唯一無二の答えが用意されているわけではありません。それは、どんな場所で働く弁護士にも共通してあてはまることではないでしょうか。そして、陸前高田のような司法過疎地域では、弁護士の多様な可能性をきっと発見・再認識して頂けるはずです。  

 これから弁護士の道を目指す方には、どんな場所で働かれるにせよ、弁護士の顔は一つではないことを、同じ道を目指す者としてお伝えしたい。ただ、この拙い文章では、その大切さも、魅力も、100パーセントお伝えすることなどできません。  

 ですから、どうぞあなた自身、そらうみインターンシップ生として、そらうみ法律事務所の先生方に会いに来てください。司法過疎地で走り続ける弁護士として、先生方の咲かせる沢山の素敵な「顔」が、あなたをお待ちしています!

インターンシップ生から感想が届きました。

 2019年3月の5日間,陸前高田事務所にてそらうみインターンシップを行った一橋大学法科大学院3年の伊東信芳さんからインターンシップの感想が届きました。彼はそらうみインターンシップの第1号です。地元新聞社にも取材をして頂くなど受け入れる側としても良い刺激と経験になっています。https://www.iwate-np.co.jp/article/2019/4/1/51151

 

(以下,感想文)

 私がインターンシップに参加したのは司法過疎地域での弁護士とはどのようなものかということが、イメージできなかったので実際に肌で感じてみようと思ったからです。そもそも町弁が、どのようなものかわからない人が多いと思います。その一方で、企業法務を扱っている事務所は、積極的に事務所説明会等を開いているため、企業法務については知る機会は多いと思います。そのため、町弁を知るという機会においてもかかるインターンシップは貴重な経験でした。

 私が町弁においても、陸前高田事務所でインターンシップを希望した理由は、8年前に被災地でボランティア活動を行い、どのように町が変わったかということも知りたかったです。実際に、陸前高田市街地に入って思ったことは、年々被災地についての意識が薄れている中、ダンプカーや、作業員がたくさんいて、復興の途中であると痛感しました。陸前高田市は、弁護士が1〜3名しかおらず、弁護士の数が少ないです。そして、一般市民の人との法律相談に立ち会って、相談してきた一般市民が、弁護士の先生からアドバイスをもらっているときに、「弁護士がいてよかった」という言葉がすごく印象的で、弁護士に対する期待の高さが高いと感じました。

 司法過疎地域においては、事件屋という地域の有力者が、なんでも物事を解決するという場合があり、弁護士の敷居が高い場合があると事前に東京事務所で教えていただきました。そらうみ法律事務所は、一般市民の方が積極的に弁護士の先生方に相談している姿を見て、弁護士の敷居を下げるように活動されているということを実感しました。

 インターンシップで学んだことは、過疎地域において、法テラスが大きな存在となっていることを感じました。インターンシップにおいても、相談者の自宅まで伺って法律相談を行い、無料相談をすることが出来るといった点で、弁護士と一般市民の距離を物理的・心理的に縮めているということを学びました。

 また、実際に座学で学んでいることと生の事件記録を見てみると全然印象が違うと思いました。法科大学院生において離婚・相続などを問題で解くこともありますが、それはあくまでも問題を解くための問題であって、問題の事案には深さがありません。もっとも、生の事件記録を見ていると一つ一つの事件に背景があって、一つ一つの事件が自分にとって深く印象に残りました。これもインターンシップを経験しなければ感じることが出来なかったものだと思います。インターンシップを終えた後、より一層自分は過疎地域において弁護士活動を行いたいという強い気持ちにかられました。

 また理想の弁護士像としても、法的悩みを抱えているけど相談する人がいないといった人を少しでも減らせることが出来るような弁護士になりたいと考えるようになりました。インターンシップに行く前よりもインターンシップが終了した後に、より一層そのような気持ちになったのは、かかるインターンシップのおかげであると感じます。実際に見てみないとわからないことがあるのは事実です。インターンシップの感想を伝えて、より一層周りの友達も過疎地域における弁護士活動の役割について少しでも興味を持ってもらえるといいなと思います。

(一橋大学法科大学院3年 伊東信芳)

「春呼び祭」の模擬裁判に協賛しました

去る3月16日17日、陸前高田グローバルキャンパス(陸前高田市米崎町)で開催されました春呼び祭の模擬裁判に、当そらうみ法律事務所が参加させていただきました。

 

この模擬裁判は、岩手大学の法学研究サークルILCと大船渡高校の生徒さんたちが一からシナリオを作り、裁判官役、検察官役、弁護人役を務めて行われたものです。
我々そらうみ法律事務所からは、陸前高田事務所の瀧上と奄美事務所の菅野が参加し、講評などを務めさせていただきました。

 

模擬裁判というのは、我々弁護士も学生や修習生の若いころにやったことがあるのですが、実際の裁判をあまり知らないうちにやるものですから、今から思うと恥ずかしいようなものだったなと思うばかりです。
しかし、今回の模擬裁判は大学1年生や高校生ばかりで作り上げたとは思えない完成度の高いもので、皆さん頑張ったことがうかがえるものでした。

 

今後も、当そらうみ法律事務所は、地域社会の司法環境整備のために尽力してゆく所存です。

 

(模擬裁判の様子を取材した地元新聞の記事です)
https://tohkaishimpo.com/2019/03/17/243269/

 

(陸前高田 瀧上)

陸前高田事務所の今後の態勢について

昨年末は非常に忙しく、久々の投稿です。

陸前高田事務所の瀧上です。

 

さて、各所にて既にお知らせしてはおりますが、昨年12月初頭から、当陸前高田事務所に三森祐二郎弁護士が加入されております。
三森弁護士は、東京の公設事務所で養成を受け、宮城県の栗原ひまわり基金法律事務所にて6年間の任期を全うされ、東北に残りたいとの思いで当事務所に加入されることとなりました。

 

今後の当事務所の態勢ですが、順次三森弁護士に業務が移っていくことになります。
当職につきましては、今のところはっきりしておりませんが、夏頃までには当事務所を退任し、また新たな仕事をどこかで始めることになります。

 

2016年10月の弁護士法人立ち上げから、2017年4月のアバッセたかたへの移転を経て、当事務所の運営も概ね安定しては参りましたが、まだまだ足りないところはあるかと思います。
さらに地域に根ざした事務所を目指して、今後も当事務所を宜しくお願い致します。

 

(陸前高田事務所 弁護士 瀧上明)