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インターンシップ生から感想が届きました(久慈事務所)

慶応義塾大学法科大学院修了生 天野 舞

 

 約3万5千人に対して1人。これが久慈市の全人口に対する弁護士の比率です(令和元年8月現在)。そんな弁護士過疎地である久慈で、私はこの夏1週間インターンシップをさせて頂きました。 久慈市は、NHKの朝ドラ「あまちゃん」で一躍有名になった港町です。東京駅からは、新幹線で二戸駅まで行き、そこからバスで1時間程の、計約4時間で行くことができます。今まで自分に縁もゆかりもなかった久慈市ですが、今回、弁護士過疎地域での弁護士の活動を自分の目で見てみたい、という思いから、インターンシップに応募させて頂きました。

 

 そらうみ法律事務所久慈事務所は、久慈駅にも近い、大通りに面した場所にあり、水色の爽やかな建物の中にある、開放的な雰囲気の事務所でした。なるべくインターン生に様々な案件を見てほしいという、齊藤先生や事務局の方のご厚意で、私がインターンシップをした週には、様々な依頼者との来所相談や面会、期日、債権者集会、書記官との面談等が予定されていました。依頼者の方の同意を得ることができたため、来所相談には全て同席させて頂き、一般民事や刑事の相談内容を伺い、相談後は齊藤先生に質問する等して、お話を伺いました。久慈では土地柄か、家族間の紛争が多いように感じました。聞いてみて胸の痛くなるような案件もありましたが、依頼者に振り回されて、頑張りすぎて空回りしないことも大事だと、齊藤先生は自らの昔の経験談を振り返り、教えてくださいました。心は熱く、しかし頭は冷静に、依頼者の本音を見極めて、何が問題解決にとってベストか探っていくことが、法律のプロである弁護士には求められていると感じました。

 

 また、久慈は独立簡裁であるため、地裁を利用する場合には二戸支部まで約1時間バスを利用する必要があるのですが、二戸支部にも2日間同行させて頂きました。久慈から往復で約2時間はかかってしまうため、事務所にいるときは事務所でしかできない仕事を集中してこなす等の工夫をするような、時間管理能力が鍛えられるのではないかと感じました。二戸支部では、一般民事事件の期日や、齊藤先生が破産管財人を担当される債権者集会等に同席しました。債権者集会は東京ではなかなか見る機会のないものなので、大変勉強になりました。地方にいると、東京とは異なり、破産管財人に選任されることも多く、弁護士として成長の機会に溢れていると感じました。また、久慈では高齢者が多いため、成年後見人や保佐人を頼まれる機会も多くあります。齊藤先生も多数の方の成年後見等をしていらっしゃり、被後見人や被保佐人の方の今後のサポートの仕方を、ケアマネージャーの方と考えるために、ご本人に面会に行く場面にも同行させて頂きました。

 

 弁護士過疎地域において、司法アクセスの向上のためには、弁護士が行政機関や福祉機関と連携して、自ら法的問題を掘り起こすことが重要であると、知識としては存じていました。しかし実際に、どのような連携がとられるのかは具体的に想像できていませんでした。久慈では、例えば市の包括支援センターから、金銭の管理が必要な高齢者がいるという相談が、社会福祉協議会に来て、同協議会の担当者が、これは後見が必要であるということで齊藤先生に連絡が来るといった、まさに弁護士と行政機関及び福祉機関との連携を目の当たりにすることができました。弁護士も、その地域の人たちに溶け込んで、行政機関や福祉機関の方達との信頼関係を築いていくこと、同機関の方達が法律の素地を有していれば連携がスムーズになるため、法律のレクチャーをする等していくことが重要であることを痛感しました。

 

 事務所では自分の興味のある事件記録も拝読することができ、一般民事刑事ともに充実した記録があるので、興味の持った記録を読み、齊藤先生に質問することで理解を深まらせることもできました。

 

 インターンシップを通して、人を傷つけるのも人だけれど、人を救うのも人であるならば、私はできるだけ救う側の人間でありたいと感じました。そして、すべての人が尊厳を持って生きる社会の実現のために弁護士として活動したい、という自分の思いを再確認致しました。豊かな経験をさせて下さった、齊藤先生、事務局の方々に心から感謝いたします。本当に、ありがとうございました。

 

 久慈は、美しい久慈湾や絶品の海鮮料理や蕎麦も自慢の街です。まずはご自身の目で見て心で感じるために、インターン生としてそらうみ法律事務所久慈事務所にいらっしゃってください。 2019.9.17